成功と栄達

子供の頃はともかくとして、社会に出て働くようになって、出世をしようとは思わなかったけれども、稼ぎは増やそうとしてきた。勿論犯罪は犯していないつもりだし、ビジネス上であまりに卑劣なことはしてこなかったと思う。基本は、職人的な腕、技術力がメインの武器だったけれども、それだけじゃあ勝てない。勝敗があって相手を叩きのめすための画策をしたり、罠をしかけたり。時に解雇、退職に追い込んだり、非情な決断も行った。けして誉められることばかりをしてきたわけじゃない。恨みもずいぶん買っただろう。
その結果、一時はそれなりに成功をしたほうじゃないかと思う。
人生の目的が何であるか、人によっていろいろな考え方があるとは思うが、成功と栄達をあげる人も多いだろう。勿論、上にはもっと上がいるんだろうが、それなりには成した時期があったと思う。けれど、それでもビジネスや商売の浮沈は世の常でもあって、最終、会社都合での退職、離職。ハローワークで雇用保険の失業手当の基本給付を受給した時期もあり、ずいぶん苦労して次の仕事を見つけて、以前の年収の何分の一ではあるけれども、もう人を蹴落としたり敵対したり、陥れたりすることは、必要じゃない仕事になっている。成すべきことを成し、結果、成果物を、コツコツと産み出すことが重要で、敵がいるとすれば、それは自分の怠けたい、遊びたいという心だけだw

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